日本人はお金の教養が無いという事実
タクヤです
今回は、日本人にはお金の教養が無いという話をしようと思います。
「お金の教養が無い」
これはつまり、
「金融リテラシーが低い」
ことを意味します。
では、「金融リテラシー」ってそもそも何なのか?
まず、ここから説明しますね。
「リテラシー」とは
ウィキペディアでは、次のように書かれています。
”原義では「読解記述力」を指し、転じて現代では「適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する」という意味に使われるようになり、日本語の「識字率」と同じ意味で用いられている。 ”
ちょっと難しいですね^^;
簡単に言うと、
「知識とか」
「理解度とか」
「教養」
のことを言います。
なので、金融リテラシーとは、タイトルのとおり
「お金に対する、知識・理解度・教養のこと」
「お金に対する理解力、理解して表現する力」
と覚えてください。
この、金融リテラシー(マネーリテラシーとも言います)ですが、
日本は、実はアジアの中でもかなり低いということを知っていますか?
※アジア・太平洋地域の財務リテラシー指標調査による
アジアで金融リテラシー上位の国は、台湾や香港となっています。
そんな中で、我が日本の金融リテラシーは、、
なんとアジアで14位!
日本は世界でもトップ3に入る先進国にも関わらず、金融リテラシーはとても低いんです。
実はこれ、かなりいびつな状態と言えます。
アメリカやイギリスなどの金融が発達している国では、国民が子供のころからお金の勉強をしています。
こういったところも、日本と他国の金融リテラシーの差になっています。
一方、日本は、昔から学校でお金の勉強をしてきませんでした。
日本人の金融リテラシーが低いことを、代表するようなデータがあります。
この画像は、日本とアメリカとEUの、家計の金融資産構成を表したものです。
簡単に言うと、稼いだお金をどうしているか?というデータです。
見て分かるように、日本人は稼いだお金の大半(半分以上)を貯金しています。
一方、アメリカは稼いだお金の13%しか貯金していないんですね。
じゃあ、アメリカ人は残りの収入をどうしているかというと、、
「資産運用」をしているんです。
日本人は、収入の大半を貯金していて、「貯金=安全安心」と思っている方が多いですが、、
実はこれ間違っているんですね。
銀行に稼いだお金(資産)の大半を貯金していることは、実はリスクになります。
リスクには色々とあるのですが、、
代表的なものが「インフレリスク」です。
貯金ばかりしていると、インフレリスクに晒されることを、まずは知ってください。
インフレリスクとは?
インフレとは、簡単にいうと
物価が上がり、お金の価値が下がることです。
ここ10年とか、20年くらいでは分かりにくいかもしれませんが、、
30年とか40年前は、物価はもっと安かったんですね。
当時は、インフレ率が高かったので、
日本が経済成長することで、物価が上がり・お金の価値が下がるという現象が起きていました。
こうなると、同じものを買おうとしても、支払うお金がたくさん必要になるんです。
「昔は、1,000円くらいで買えていたのに、、」
「今は、2,000円もする…!」
値段はモノによって変わりますが、、
こういうのって、いくつか思いつきませんか?
日本は現状、インフレ率はそう高くはありません。
それでも、現金をほとんど銀行に預けてしまっていると、もし将来インフレ率が上がったときに、お金の価値が下がってしまうので、とても危険なんですね。
100万円を貯金したとして、
今の100万円の価値と、
10年後の100万円の価値は違うということです。
もっと言うと、
10年後の100万円は、今よりも価値は下がっているでしょう。
今の100万円は、10年後に100万円の価値はありません。。
通帳の100万円の数字は変わっていないように見えても、です。
銀行は、利率がただでさえ低いので、預けてもお金は増えません。
そうすると、資産価値が目減りするだけで、メリットがないんです。
なので、資産を増やすだけじゃなく、守るためにも
「資産運用」をして、資産を増やしていかないといけないんですね。
資産運用とは、
例えば、株式や投資信託、債券を買うことです。
こういうもので資産を運用することで、利回りが発生するので、リターン(配当利息)が得られるんですね。
つまり、インフレに対しての保険になります。
インフレが起きてお金の価値が下がる、、
ということは、
逆にいうと、株や不動産などの価値は上がるということです。
日本人は、
「投資や資産運用は怖い…」
「投資は投資家がやるもの」
と思っている人が多いですが、アメリカでは違います。
アメリカでは、一般人がふつうに資産運用をしているんですね。
だから、先ほどのグラフように「稼いだお金の13%しか貯金していない」となるわけです。
資産の大半を銀行に貯金してしまっている方、
将来、お金の価値が下がってしまったとき、困るのは自分です。
ぜひ、今のうちに、一度本気で資産運用を考えてみてください。
例えば、収入の一部を、積み立てNISAに少しずつ積立てるだけでもOKです。
そうやって、自分の中の「貯金マインド」を少しずつほぐしていくといいですよ。
少しずつ、銀行に預けたままになっている死に金を投資に回せば、日本の経済も活発になりますし、
何より、自分の将来を助けることになります。
日本人の金融リテラシーが低い、ということは、
逆にいうと、
自分で勉強をしっかりとすれば、周りに差をつけることができ、一気に資産構築もできるようになる可能性が高い、ということです。
一気に金融リテラシーを上げるのは難しいので、
少しずつ上げられるよう、貯金以外にも目を向けてみましょう。
少しでも参考になれば嬉しいです。