ビットコインってそもそも何？

今や、株式や債権、不動産と並んで投資市場のトップに君臨した仮想通貨ですが、そもそも仮想通貨って一体何なのでしょうか？



今や当たり前のように名前を聞きますが、仮想通貨のルーツを説明できる方は多くありません。




仮想通貨（暗号資産）とは


今では沢山の種類が存在する仮想通貨ですが、最初はビットコインという1つの種類のみでした。



誕生したのは2009年です。


元々、ビットコインはなぜ生まれたのか？


ご存知でしょうか。


一部の利権者や富裕層が自分たちの資産をさらに増やすために世に出した？


一部の天才事業家や投資家が作りだした？


ある意味、これらも正解かもしれませんが、根本的には違います。



実は、ビットコインは「銀行口座を持たない国の人々が、送金の手段を手に入れるため」に作られたものなんですね。


日本では、大人はもちろん小さな子どもまで国民一人一人が銀行口座を持っているのが、当たり前ですよね。





でも、海外ではそれは当たり前ではないんです。


子どもはもちろん、大人でも銀行口座を持っていない人はふつうにいるんですね。



銀行口座を持っていない人は、全世界の77億人のうち何人くらいだと思いますか？


実は、約64億人の人は銀行口座を持っていないと言われているんです。


そして、そういう人たちは銀行で送金したり入金することができません。


なので、紙幣や硬貨で買い物をするか、物々交換をするしか手段がないんです。



そんな人たちに「送金」という手段を作るため、ビットコインは誕生しました。


ビットコインは「金（ゴールド）」と同じシステムを参考にして作られています。


それは何かというと、需要と供給のバランスです。



金は、この地球上に埋蔵量が決まっていますよね。


錬金術師でも存在しない限り、地球に埋蔵されている金を堀り尽くしたら無くなってしまいます。


でも、経済成長している国が増えてきたため、精密機械などの必需品をはじめ、今や世界中で金の需要が増えています。


だから、金の価値はどんどん上がっていっているんですね。



この金のシステムと同じなのがビットコインです。



ビットコインも、実は埋蔵量は決められているんですね。


これは、ビットコインがこの世に誕生した瞬間から決まっています。


そして、14年が経った今、ビットコインの需要はどんどん増えていますよね。

一方で、埋蔵量ははじめから決まっているから、供給は減り続けています。



だから、ビットコインの価値がどんどん上がっていっているんですね。


まさに、金と同じシステムというわけです。



そして、ビットコインは保全も素晴らしいです。


ブロックチェーンによって守られているから、過去一度もハッキングされたことが無いんですね。


銀行と同じく、高い安全性を備えているのも、ビットコインの需要・価値が上がり続けている要因になっています。

ブロックチェーンとは
とても簡単に言うと、利用者の中に不正を働く者（泥棒）や正常に動作しない者がいたとしても正しい取引ができ、改ざんが非常に困難で、停止しない、多数の参加者に同一のデータを分散保持させる仕組み、のことです。
データを石に刻み透明な箱に入れて誰もがそれを閲覧できるようにし、その石同士をチェーンでつなぎ合わせているようなイメージです。これによって、改ざんや不正が非常に困難なシステムを作り上げています。




金と同じシステムを目指して生み出されたビットコインですが、一部の利権者に目を付けられて、今では金儲けの道具のような使われ方をしているのは否めません。

そのため、日々ニュースで目にするような激しい変動も起こってしまっています。



ですが、元々は今回お話したように、銀行口座を持たない国の人が送金の手段を得られるよう、社会貢献的な目的から生み出されたものなんですね。



こういった、ルーツも頭に入れておくと、ビットコインや仮想通貨の見方も変わってくると思います。