人は正解では動かない、〇〇で動く
タクヤです
今回は、「人は正解では動かない、〇〇で動く」についてお話しします。
早速、結論から言うと
「人は正解では動かない、〇〇で動く」の「〇〇」とは、
ズバリ「感情」です。
人は、【正解】では動かないんですね。
【感情】で動くんです。
正論では動かない、とも言えるでしょう。
どういうことか?
説明をしますね。
例えば、
「タバコは体に悪いから吸わない方がいいよ」
正論だし、正解に聞こえますね。
でも、これを喫煙者に言って、
「そうだよね、じゃあ止めようかな」
とすぐに止める人がいるでしょうか。
恐らく、いないと思います。
人は、正しいから、
正しいことを言われたから、行動するわけではないのです。
すべて、自分の感情の赴くままに行動しているんですね。
投資も一緒です。
例えば、とても良質な案件があったとして、
「この投資は、〇〇(こうこうこう)だから確実だし安全、利回りも〇〇%と良いから絶対にやった方がいいし、やらないと損!」
こんな風に、論理的に投資のメリットを伝えて、
その投資をやることが正解だと相手に分からせたとしても、その人は投資をしないでしょう。
なぜなら、「感情が動いていないから」です。
人は、正解では動かないんですよね。
どれだけ、自分にデメリットのあることだとしても、
どれだけ、自分にメリットのあることだとしても、です。
人が動くのは、その人の感情が揺さぶられるとき、
その時が、相手の心が動くとき、
そして、行動をするときなんです。
感情が動くときこそが、その人にとって「生きている」と思う瞬間であり、「自分事」と捉えられたときなんですね。
なので、人を動かしたければ、
人に行動してほしければ、
「正解を言う」
のではなく、
「感情に訴えること」
をしてください。
「相手が、どうしたら感情的になってくれるのか?」
を考えることが大切です。
そして、相手が感情的になったときに、傍にいてあげられるかが大切です。
だから、人に動いてほしいときは、
口だけで色々説明をする、よりも、
背中を見せる、方が効果があるんですよね。
耳障りのいいことを色々言っても、相手の感情を揺さぶるのは難しいでしょう。
(もちろん、利害だけで動く人もいますが)
それよりも、
自分がどういう生き方をしてきたか、
どんな行動をして、結果をだしてきたか、
その背中を見せる方が、
何倍も相手の感情を揺さぶることができます。
私も、人に動いてほしいとき、
昔は正解ばかり伝えようとしていました。
でも、それだとなかなか人は動いてはくれません。
でも、自営業になってから、
酸いも甘いも色々な経験をして、
正解では人は動かないことを知りました。
そして、人を動かしたければ、「感情」こそが大切なんだと知りました。
例えば、
本当に良い投資案件があり、人に行動をしてもらいたいとき、
投資の内容、
安全性、
利回り、
それらを伝えるのも大事です。
でも、それ以上に大事なのは、
「その投資に参加したら、私はどうなるのか?」
「あなたはどうなったのか?」
「なぜ、私に行動してほしいのか?」
これらを見せることです。
そして、可能なら、言葉ではなく
背中で見せられると、より伝わります。
そうすれば、相手の感情は揺さぶられて、良い結果につながるでしょう。
投資に限らず、日常でも同じです。
何かモノを買うとき、
「これを買うと、こんなメリットがある」
と考えて買うこともあるかもしれません。
しかし、多くの場合、
「これを買うと、こんな素敵な生活ができそう」
と、感情で買うことが多いんですね。
高額なものを買うときほど、そういう傾向にあります。
これは、【ベネフィット】という言い方でもあり、
人が行動するとき、メリットよりも、未来のベネフィットを見ている
ということですね。
例えば、
「年利10%の運用をすれば、〇年で△円の資産構築ができるから、投資をする」
「リッター〇kmの省エネ運転ができ、人も荷物もたくさん乗るから、車を買う」
ことも、もちろんあるでしょう。
しかし、人は
「ワクワクするから」
「ウキウキするから」
「キラキラした未来になりそうだから」
という、感情で行動をするということです。
正解を伝えるのは、決して悪いことではありません。
ただ、必ずしも、人を動かすための手段にはなり得ないということです。
「人を動かしたければ、正解ではなく、感動を与える」
ぜひ、意識してみてください。